アンケートに必要な回答者数は、アンケートの目的やアンケート結果の信頼度をどの程度高めたいかによって異なります。 許容できる誤差範囲を小さくすればするほど、信頼度は高まります。
SurveyMonekyの標本サイズ計算システムを使用すると、アンケートに必要な回答者数(標本サイズ)を算出できます。
ヒント! 回答者数を確実に確保することが必要なら、回答を購入するという方法もあります。必要なサンプル数を提示していただければ、アンケートの対象者層にしたがって回答者を集めます。
標本サイズを算出するには、まず以下の情報を定義しておく必要があります。
人口サイズとは表示する全人口のサイズのことです。
アンケートの対象となる人々の潜在的人数を考えます。 たとえば、カリフォルニアの男性iPhoneユーザーを対象にアンケートを実施する場合は、その条件に該当する男性が何人いるかを調べます。
誤差範囲は、そのサンプルがどれほどの誤差範囲の中にあるかを表します。これは、回答者の意見や選択のうちどのくらいが対象人口全体から逸脱していると考えられるかをパーセンテージで表したものです。許容誤差範囲を算出するには、当社の誤差範囲計算システムを使用します。
信頼度が同じでも誤差範囲を小さくすればするほど、実際の回答に近づくことになります。
一般的に、標本サイズが大きいほど誤差範囲は小さくなります。 これは、標本サイズが人口サイズに近いほど、得られた回答がその人口サイズの回答に近くなるからです。 以下の表で、許容誤差範囲が大きいほど推奨標本サイズが小さくなっているのは、そのためです。
たとえば、400人を対象にバラク・オバマの意見を支持するかどうかを尋ね、55%が支持すると回答したとします。 信頼度を95%、誤差範囲を±5%とするなら、このアンケートを同じ条件で100回実施したとしても、バラク・オバマの意見を支持する人の割合は50%から60%の間に収まるということになります。
信頼度は、そのサンプル数がどれほど信頼できるものであるかを表します。 一般的に信頼度は90%、95%、99%のいずれかで設定します。
信頼度95%とは、同じアンケートを同じ条件で100回実施した場合でも、そのうちの95回は誤差の範囲内に収まるという意味です。
標本サイズを計算する場合は、Zスコアを使って信頼度を調べます。 Zスコアは、平均値から標準偏差いくつぶん乖離しているかを表します。
信頼度 | Zスコア |
90% | 1.65 |
95% | 1.96 |
99% | 2.58 |
標本サイズの要件は、特定の回答を選択するサンプルのパーセントによって異なります。 たとえば、前回のアンケートで75%の顧客が「製品に満足している」と回答し、そのアンケートを再度実施しようとする場合は、p = 0.75を使って必要な標本サイズを計算できます。
アンケートを初めて実施する場合、大半のアンケートには複数の質問(評価対象のパーセントも1%以上)が用意されているため、p = 0.5を使って最適な標本サイズを計算することをお勧めします。 これにより、標本サイズを控え目または不正確に推定することもありません。
アンケートに必要な回答者数を短時間で算出するには、当社の標本サイズ計算システムを使用します。 ご自身で標本サイズを計算する場合は、以下の公式を使用してください。
統計 | 説明 |
N | 人口サイズ |
e | 誤差範囲(小数点表記) |
z | 信頼度(Zスコア表記) |
p | パーセント値(小数点表記) |
以下の表は、信頼度を95%とした場合の誤算範囲別の推奨標本サイズです。推奨標本サイズの計算には上述の公式を使用しました。標本サイズを四捨五入して5または10にする場合もありました。正確な算出方法については、標本サイズ計算システムを使用してください。
人口サイズ | 誤差範囲別標本サイズ | 誤差範囲別標本サイズ | 誤差範囲別標本サイズ |
±3% | ±5% | ±10% | |
500 | 345 | 220 | 80 |
1,000 | 525 | 285 | 90 |
3,000 | 810 | 350 | 100 |
5,000 | 910 | 370 | 100 |
10,000 | 1,000 | 385 | 100 |
100,000+ | 1,100 | 400 | 100 |
登校日を増やすことに保護者が賛成かどうかを問うアンケートを実施するとします。
保護者の総数(人口サイズ)は1万人で、誤算範囲は±10%まで許容できるとします。 この場合、上の表を見ると、少なくとも100人の保護者からの回答が必要であることが分かります。
100人の保護者のうちの70%が登校日を増やすことに賛成しているなら、 全保護者1万人のうちの60%から80%が登校日を増やすことに賛成していると推測できます。
アンケートの配信先数を決める際に重要になるのが回答率です。 回答率が高ければ、アンケートの配信先数は少なくて済みます。
たとえば、アンケートに必要なサンプル数が100人で、アンケートを案内した人のうち25%が実際にアンケートに回答してくれると予測するなら、必要な配信先数は400人となります。
回答率を基に必要な配信先数を算出するには、以下の数式を使用します。
必要な回答者
アンケートの回答に必要な人数を選ぶ
÷ 回答率
予想回答率で割る(.25を使用する場合は25%に25を使用する。ステップ3をスキップする)
x 100
次に、100を掛ける(ステップ2で小数に対してパーセンテージを使用するため)